国文学科
研究室紹介
大学院・
国文学専攻
(公開講座紹介)
平成15年度 福岡女子大学 土曜公開講座 「 言葉と文化―原典を繙く 」
(毎月・第2土曜日)
福岡女子大学生涯学習研究センター・福岡女子大学 共催
会場 本学図書館視聴覚室
『源氏物語』を多角的に眺めると、一人の女性の性格の描かれ方にも、さまざまな要素がひそんでいます。目には見えない複雑な、人の内面と関係性を物語に描く方法、そして読む方法。(日常生活での人の心の“読み方”にも応用できる?)
(左)江戸・明治期から現代まで使われている「全然」の肯定的用法。これは乱れている?
(右)「ら抜き」言葉も、少し見方を変えて眺めてみると…大分県方言(食べられない)には、 「食べきらん」「食べられん」「食べれん」の三つがあり、それぞれ意味の使い分けがある(!)というお話。みなさん、違いをご存知ですか?
「『乱れ』なのか、『ゆれ』なのか」。普段の生活と関連して、受講者の方々の関心・問題意識も高いようです。講義後に「やはり若い人の言葉は乱れているのでは?」「教育的見地からはどう対処を?」などの質問も殺到しました。講師の秘伝(?)イラストによる、コミュニケーションと言語活動の仕組みの説明も。「言葉にどう配慮するか」ソシュールから大衆小説・歌謡曲に至るまで、広範な日本語の現象全体に視野が拡がります。
歌はまさに「声に出して歌われる」、共有されるものであった、という話を聞くと、古典・和歌に対する固定観念がだいぶ変わるのではないでしょうか。例)「私の宿に韓藍(鶏頭)の種を蒔いて枯れてしまった、懲りずにまた蒔こう」という歌ですが、「ガーデニングの好きなお父さんの歌ではありません」。本当の意味は…
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